
最近は日本でも2.0になったといってますが、海外ではNokiaが去年の終わりに NRC - Mobile Web Server というのを発表していました。あのApacheを携帯電話のSymbianOS用に移植して、ついでに mod_python も移植したから携帯電話上だけで完結して動くウェブアプリケーションが作れるよ、というわけです。すげーよ!
なににつかうの?
でも冷静に考えると、携帯電話にサーバがあったところでそんなんどーすんだ、というかんじです。とうぜんNokiaの作ったひとも何度も聞かれたみたいで、そのへんはwikiの
Rationale という項目に書かれています。
以下てきとうにまとめつつの訳です。
携帯端末上にあるウェブサイトはふつうとどう違うか
- Personal Content
-
携帯端末には写真とかビデオとか電話帳とかメールとかいろんな情報が入ってて、ふつうのウェブサーバでそういう情報を表示したいとなると、絶えずアップロードしないといけないけど、携帯端末上にサーバがあるとアップロードしたりする必要もなくてそれをそのまま表示できるし、今どこにいるのか、マナーモードになってるかが分かるから、電話とかメールしたりしていいか知ることができます。
- Interactive Content
-
いままでのウェブサイトは、リクエストのパラメータで返ってくる内容が変化したけど、携帯端末だと端末を持っているひとがインタラクティブに内容を返すことができます。See what I seeっていうデモ用のソフトウェアが入ってるんだけど、それのリンクをクリックすると(持っているひとが)"Take Picture?"って聞かれて、写真を返すことができます。
これのおもしろいところは、リクエストして返ってくる内容がその場所、その瞬間と結びついていて、その内容が送られた後にはもう存在しないっていうところです。
- Context Dependent Content
-
今までのウェブサーバはどこに置かれているかの地理的情報は返すないように影響を与えなかったけど、モバイルウェブサイトは地理的な位置や周辺の状態によって返す内容を変えられます。
リクエストが送られてきたときに端末周辺のBluetoothを検索して見つかった端末の Bluetooth Device Address(BDA) を返したり、さらにそのBDAに結びつけられたURLを返したりできます。
ウェブサーバ付きの携帯端末はふつうとどう違うか
- Web UI
-
PCのでかいモニタとキーボードから携帯端末につないで、電話帳や写真を整理したり、メールを送ったり、リモートからいろんな操作をすることができます。
- Web Services
-
モバイルウェブサーバを通じて、携帯電話の主要な機能をウェブサービスとして外部に公開することができます。外部から今いる位置を取得して Google Maps 上に表示したり、携帯電話内のカレンダーを取得してP2Pのカレンダーアプリケーションを作ったりできます。
HTTP Connectivity is an Enabler
SMSやpush-to-talkはどこかにサーバを用意してそれ用のクライアントソフトウェアを入れないと行けないけれど、一般的なHTTPで接続できれば、あらかじめ規約や標準をつくったりしなくても誰でも新しいメッセージングツールを作れます。このデモでウェブアプリケーションから携帯の"ほんもの"のMMS,SMSを送信しています。
mymobilesite.net
リクエストがきたから自分で写真を取って返す、なんかは
Amazon Mechanical Turk 的なかおしさがありますが、実際のアプリケーションではどこまで実装されているのかわからないので実際に見てみましょう。
まず
Screenshots - mymobilesite.net service で自分が使いたいドメイン名なんかを登録して、送られてきたメールをクリックすると
Download - mymobilesite.net service からアプリケーションをダウンロードできます。
が、手持ちの6680/NK702NKIIにはうまくインストールできませんでした....
Python for 702NK/702NK2プログラミングブック に載っているNokia端末上で動くPythonをインストールする手順で
SourceForge.jp: Project Info - Installer for Series60 mobile phone を使って展開しようとするとSISとして無効なファイルというエラーが表示されます。
Nokia - Free Nokia PC Suite Software の "Install Applications" で転送すると一度目はうまく行ったもののメニューにアイコンが出てきたりしないので一度消してもう一度転送しようとしたら端末側で"ファイルが壊れています"と表示されてインストールできませんでした。
実際のところ、端末だけ持っていて回線を契約していないのでインストールできても繋がらないのは明らかな状態なのでここであきらめました.... というか
Nokia - Beta Labs のトップの Compatibility の欄に
Nokia N80, N93. Works but not fully tested on N73, N76, N91, N92, N93, N95, E61, E70, E90.
と書かれていました。署名の問題等でダメそうですが、ぜひいちおうsoftbankのN73をお持ちの方は一度お試しください!
スクリーンショット
動かないと分かったので
Screenshots - mymobilesite.net service でお茶を濁しておしまいにします。"Mobile Web Server can run in a local network using a local IP address or on the Internet using a mobile web domain " なんて記述もあるので、N95のようにWiFi装備の端末だとLAN経由でアクセスできるようです。
N95は
ヤフーオークションでは10万円オーバーの値段がついているので、おもちゃとしてはちょっと高いですね....
かんそう
いまのところ
Rationale に書かれていたような、全く新しいモバイルでアドホックなネットワークの世界は実装されていなそうですが、ルータなんかをHTTPでブラウザから設定できるようになっているのと同じように、携帯電話にHTTPで繋ぐことができたら、ちょこっとハックするだけでgmailの contact list とsyncしたりできてふつうに遊べて楽しくべんりそうです。
日本でもようやくバージョンが2.0になったらしいので、次のバージョンは世界に先駆けてリリースしてほしいですねー!
comments