FFFFOUND! はすばらしい。
ひとつめ。
(おそらく)日本人が作っていて、日本語と英語の両方が提供されていること。
半年くらいまえから、なんで日本のサービスは日本語しか用意しないのかについてぼんやり考えていた。
MoMB | The Museum of Modern Betas で世界のサービスを見ていると、非英語圏のサービス(特にドイツ)でもときどき英語バージョンが用意されているので英語が読めれば試してみることができる。自分たちが韓国語のサイトを見て文字すら読めなくて嫌になるのと同じように、中国人以外は日本語のページを見て嫌になっているはずだ。提供しているサービスが、その文化圏に依存したものでなければ英語のインターフェイスを用意するだけで、英語の読めるひとすべてに使ってもらえる。
その昔、自分がオンラインゲームで遊んでいたとき、韓国のオンラインゲームはリリースするときに、韓国語と英語と中国語と日本語を用意しているところが多いのに感心した。たまにローカライズがおかしくてハングルが出たりしたけれど、それをシンガポール人と一緒にバグってるね、とか英語で話しつつふつうに遊んでいた。
3ヶ月前に、はてなのエンジニアである id:secondlife によって作られた favicon2dots が 800diggs以上を獲得して見事にdiggのフロントページに躍り出たのをdiggriverから見て感動した。日本の文化に依存しない誰にでもわかるツールに、英語版を用意してあげれば世界のユーザが認めてくれるのを favicon2dots は見せてくれた。Livedoor Reader も blog.bulkneets.net : 今月中は無理そうだな を読むと、来月くらいに英語でのサービスが提供されそうな雰囲気になっている。
いま(昔から?)日本のゲーム会社がそうしているように、日本語と英語で作る、ということをWebでもふつうにやろうよ、と思う。
グーグルは今のままでは日本人の人生を変えることはできない - GIGAZINE によれば単価が1/10だから大変だと書いてあるけれど、それなら日本の文化に依存しないものを日本語と英語で提供すればいいじゃないかと思う。
そこに FFFFOUND! は、誰にでも(世界の誰にでも)使い方が分かるサービス、さらに日本語と英語とでの簡単な使い方説明とでやってきた。
ふたつめ。
ふたつめはわりと個人的な事柄で、しかもつい最近から意識し始めたこと。
小さくてきれいなブロギングツール のTumblrが少し前にいつのまにか機能強化されていた。twitterでやたら"Reblog"という単語を目にするようになり、なにそれと探して :: H & A :: blog: ReBlog 論 を読んで、でもまだよく分からなくて自分でReblogしてみた。
tumblrのエントリは、その性質からほとんどがウェブのどこかから持ってきたものだ。ログインしていればtumblrでエントリを表示しているときに、右上にReblogというボタンが表示される。これを押すと、そのエントリの内容がまるまるコピーされて自分のページに書き込むための編集画面になる。そこで自分が何かを書き換えたり、追記したりしてもいいし、なにもしないでそのまま保存してもいい。
できあがったエントリは、おおもとの引用元へのリンクは(編集画面で消さなければ)表示されるけどtumblr上のどこからReblogされたかは表示されない。おおもとと自分との間に挟まっていたひとがReblogするときにどこかを編集していても、自分のtumblelogで表示されるときは間に挟まっていたひとの書いたものがどこにあるのかもう分からない。
そうやってReblogしてみると、確かに楽しい。誰かがこころうたれてtumblrに持ってきた文章をReblogしてそのまま自分のところに持ってくるのも、何か書き足すのも、楽しい。
それっていいわけ?っていう話になるとぜんぜんよくないけれど、確実に楽しくて、きっとこういう実験を繰り返して、ほんとうに長い時間をかけてゆっくりとコピーできるものはコピーしていいことになって行くのかもしれない、と感じた。
そんなことを感じたあとに見ると、 FFFFOUND! はまさにその実験のひとつを担っている。あとで怒られたりしそうだけど、確実に楽しい。
大学に入って一年目に、"美術品を見て論述する"というサブタイトルの講義をとった。文章を作る訓練として、美術館に行って作品を見て好きだったものを文章で表現するという講義だった(このざまですが)。そのときに先生が言っていた言葉で印象に残っているものがある。現代美術はその作家がどういう問題意識を持ってそれまでにどういう作品を作ってきて、今作った作品がなにか、という全体で評価される、だから手ぶらで見に行くとつまんないものも多い。という話。
MoMB でいろいろなウェブのサービスを見ていると、そのサービスが何を見て、何を考えて作られているのかがなんとなくわかることもある。FFFFOUND! だって、機能的には最近閉鎖されまくったただのうpろだでしかないけれど、FFFFOUND!はすばらしいと思った。
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